CAREECON請求書買取の会社情報
CAREECON(キャリコン)請求書買取は、BRANU(ブラニュー)株式会社とOLTA株式会社によって共同運営されている建設業界向けのファクタリングサービスです。建設マッチングサイト「CAREECON」を持つBRANUと、クラウドファクタリング「OLTA」を提供するOLTA株式会社が業務提携を行う形で2020年2月に開始されました。
サービス開始の背景には、業界特有の長期化する支払いサイトがあります。建設業界では人件費や資材費をいかに捻出するかが長年の課題とされてきましたが、金融機関に融資を頼む場合、審査に時間を要することは少なくありません。しかしCAREECON請求書買取ではOLTAと同じく申込みから入金まで全ての手続きがWEB上で完結するため、金融機関では対処できない早期の資金調達が可能です。
運営会社の一つであるBRANUは、東京都港区に本社を置くデジタルマーケティング会社です。2009年の創業時は他社プロダクトを用いて事業を展開していましたが、現在では自社プロダクトの開発にも軸足を置いており、デジタルマーケティングアシスト「eat」を始めとするAIやビッグデータを用いた自動化サービスを得意とする会社です。
国内拠点として大阪と福岡、名古屋に支店を持ち、アジアマーケットの足がかりとしてシンガポールにも支社を置いています。2018年には住宅設備と建材を扱う渡辺パイプ株式会社と業務提携を行い、建設テック企業としての存在感を高めています。
もう一つの運営元であるOLTA株式会社はOLTAとCAREECON請求書買取の他にクラウドファクタリング「anew」を運営しており、多様化する顧客ニーズへの対応を図っています。新生銀行との共同事業であるこのanewは、OLTAではカバーしきれない高価格帯の売掛債権の買取を主眼としています。
CAREECON請求書買取のファクタリングの特徴
オンライン完結型であるという点が最大の特徴です。
面談は行われず、書類はネットからのアップロードで提出します。審査システムには膨大なテータに基づくAIスコアリングモデルが使われており、審査の迅速化に繋がっています。審査結果は24時間以内に通知され、申込みから最短即日での入金が可能です。
一連の手続きはOLTA株式会社が担当しますが、建設テック企業であるBRANUによる情報提供を受けるため利用者の実態に即した審査が行われます。なおクラウドファクタリングOLTAを利用したことがあるかどうかも審査の通過確率に影響します。
なお、このサービスでは法人企業だけでなく個人事業主も申し込むことができます。
2社間と3社間ファクタリングを2~9%の手数料で利用可能です。これは一般的な2社間サービスの手数料である5~20%を下回っており、運営会社は「手数料の安さ」をサービスの特徴に挙げています。3社間の場合は1~5%であるため、3社間とほぼ同水準の手数料で債権を売却できることになります。この手数料の実現にはAI導入による人件費の削減が大きく貢献しており、その結果2~9%という利率で資金化が可能です。
当社の取引先が続々と事務所を閉所する中、ここはそもそも最初からオンライン対応だったので、コロナによる弊害などは(少なくともこちらから見た限りでは)感じなかったです。利用時は政府の給付金制度がまだ整っておらず、スピーディーな対応には助けられました。地方の下請け会社にとって資金調達の多様化を図れたことは、決して小さなことではありません。